第6回たかまつ国際古楽祭メインビジュアルについて

夏目漱石は、シェイクスピアの”I love you”を「月がきれいですね」と訳したと言われています。そんな漱石と同じように、我々音楽家は、いわば音の翻訳者。作曲家の意図を探し求め、その本質を自分たちのことばで伝えます。

芸術が人間性を発見したルネサンス時代から、人間の感情に焦点を当てはじめたバロック時代。それらの時代の音楽を専門とする俊英たちが香川に集結し、芸術の秋にふさわしいプログラムを展開します。海外ゲストは、ベルギー出身のリコーダー奏者パトリック・デネッカー。世界一美しいと称される彼の音色や、いにしえの音楽を紡いできた多彩な楽器たちには平賀源内やランパルもビックリ!

瀬戸内海で、新しい自分と出会ってみませんか?

たかまつ国際古楽祭芸術監督
柴田 俊幸

 第6回たかまつ国際古楽祭のテーマは「あしたの古楽」。メインビジュアルは、これまでとガラッとイメージを刷新。モデルは、テレビなどでも活躍し、地元高松市の「たか松BONSAI大使」も務めている大里菜桜(おおさとなお)さん(15歳)です。

Photography: Shintaro Miyawaki

 撮影は、高松市在住のフォトグラファー宮脇慎太郎さん。5月下旬、香川県西部・三豊市の父母ヶ浜(ちちぶがはま)で撮影が行われました。潮が引いた遠浅の海が美しい夕日に染まり、菜桜さんがリュートを持って浜辺を歩く姿! まさに香川で行われているこの古楽祭にぴったりなイメージに仕上がりました。

 フライヤーやポスターを担当していただいたのは、高校時代を高松で過ごしたというデザイナーの下野ツヨシさん。当古楽祭をずっと支えてくださっている、欠かせないメンバーのおひとりです。フライヤーは、現在香川県内の音楽ホールや首都圏の古楽系コンサートなどでも配布中です。オール香川のパワーを結集して作成されたビジュアル、ぜひお手にとってご覧ください。

 一方、支援者へのリターンとして作成されたTシャツのイラストを担当したのは、昨年第5回のメインビジュアルを描いてくださった高松市在住のイラストレーター、オビカカズミさん。生まれ育った香川の風景や食材などをテーマに、素朴で温かみのある作品を数多く描いていらっしゃいます。今年は、リュートをモチーフに、瀬戸内のゆたかな自然をイメージした素敵なデザインとなっています(Twitterからいなくなった青い鳥も飛んでいます!)。古楽祭をご支援くださる皆様限定のTシャツを、ぜひゲットしてください! →詳細はこちらから

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