プレイベントも含め4日間にわたり行なわれた今回の古楽祭を写真で振り返ってまいります。撮影は、高松を拠点に活躍するフォトグラファー、岩泉雄士さんです。
9/29(日)古楽の森 vol.2@たかすの杜
エリザベート・ジョワイエさんがフレミッシュとイタリアンの2台のヴァージナルを弾き分け、ギボンズやスウェーリンクから、フレスコバルディやフローベルガー、ルイ・クープラン、そしてフィッシャーやベームまで、ヨーロッパ各国の鍵盤音楽の歴史を彩る作品群をたどるコンサート。この日も会場いっぱいのお客様が詰めかけましたが、ジョワイエさんの繊細なタッチをまさに眼の前で堪能していただきました。東京から、ジョワイエさんの友人でもあるピアニストの青柳いづみこさんが駆けつけてくださり、急遽通訳をしていただきました。
9/29(日) 仏の楽園(ほとパラ)〜中野振一郎チェンバロ・リサイタル〜@栗林公園 掬月亭
古楽祭のトリを飾るのは、日本を代表するチェンバロ奏者・中野振一郎さん。会場の掬月亭は栗林公園の奥まったところに位置するため、楽器搬入にも気を遣いました。スタッフは天気予報を見ながらやきもきする日が続きましたが、当日は理想的な曇天。池をバックに畳の上にチェンバロが置かれた光景は、まさに極楽浄土=ほとパラと呼ぶにふさわしいものでした。中野さんの素晴らしいフランス・バロックのプログラムと軽妙なトーク、そして終演後には抹茶とお菓子を味わっていただき、今年の古楽祭の幕を閉じました。
本年もたくさんの方にご来場いただき、厚く御礼申し上げます。